―アダルト配信を始めたきっかけを教えてください
　もともとゲーム配信をよく観ていて、配信者にすごく憧れがありました。もし私がやるなら、ゲームだけじゃなくて自分の好きを詰め込んだコンテンツにしたいと思ったんです。そこで、大好きなお酒と酔っ払ったら出てくるエッチな部分も一緒に配信できたらおもしろいんじゃないかと思って始めたのがきっかけです。世間ではオナニーをすることを隠す風潮がありますが、私はエッチなことに対して恥ずかしい認識が少なかったんですよね。学生の頃に男性経験が全くなかったので、一人でオナニーをするのが当たり前だったし、そっちのほうが圧倒的に気持ちいいと思っていました。セックスって、相手が本当に気持ち良くなっているかどうかや、私はまだイけてないけどな…とか、気を遣ってしまうと思うんです。でもアダルト配信だったら、自分で気持ちいいところを触って、観ている人も一人でして気持ち良くなってくれるから、みんながハッピーなんですよね。やっぱり自分のことを一番分かっているのは、自分なんですよ。

―配信中に起こったハプニングはありますか？
　チョコまみれ事件ですね。バレンタインにチョコレートのお酒を飲みながら配信をしていたんです。いつも通りエッチなことをしていたはずなのに、なぜか急に思い立ってチョコのお酒を体にかけ始めてしまって。初めて飲むお酒だったので、飲み方が分からず結構酔っぱらっちゃって。当時はベッドの上で配信をしていたので、マットレスも体もチョコまみれになりました。私を食べて？みたいな雰囲気でかわいくしたつもりが、あまりのバカバカしさに視聴者さんの反応もおもしろいが勝っちゃっていましたね…。アダルト配信は有料コンテンツだからこそ、視聴者さんには損をしてほしくない。チョコまみれ事件は笑えるハプニングになったけど、もともと好奇心が強いので、こんなことをしたらみんなはどんな反応をするんだろうっていうワクワク心で、何かを試すのも楽しみの一つです。
 

―今まで活動していて、一番嬉しかったことはなんですか？
　ファンの方に「推しになりました」って言ってもらえたときです。好きっていう言葉は簡単に言えるけど、推しはもう一歩踏み込んだ好きの形だと思うから、最上級の褒め言葉なんです。それから、配信中にかわいいねとか、エッチだねって言われると嬉しくなって、もっと脱ぎたくなっちゃいますね。観られることで承認欲求も満たされるし、配信は特に数字が結果としてすぐ目に見えるから楽しいです。今はまだアダルト配信っていうコンテンツに対してアングラなイメージがあり、ライブチャット自体を知らない方も多いと思うんです。でもがんばっている女の子たちがたくさんいるから、もっと盛り上がっていったらいいなと思います。私個人としては、これからも楽しく配信することは忘れず、一番知名度のあるアダルト配信者になりたいです。

―らむねさんが大切にしていることはなんですか？
　一番は、視聴者さんに楽しんでもらうこと。高いお金を払ってライブチャットに来てくれて、いろんなメッセージをくれることはすごく嬉しいです。だけど全部の言葉をうのみにはしないようにしています。アダルトコンテンツはいろんな男性が観るものだから、それぞれの好みがあります。中には、もっとこうしたほうがいいよって、自分の好みに寄せようとしてくる方もいますが、全員に刺さることはどうしても難しい。だからこそ、らむねのことを好きだと言ってくれる人にはしっかりとらむねでありたいんです。誰かに言われた通り従うんじゃなくて、自分の軸をちゃんと持って、配信も自分自身もぶれないようにすることがすごく大切だと思っています。