GRAFFITI CONTENTS
カメラが捉えた事実の断片、監督の問題意識、被写体への想い。さまざまな複雑 性を帯び一つの作品となった映像作品の数々。そんな魅力あふれるドキュメンタリー をジャンルごとに総計100本紹介します。もしかしたら、この中からあなたの人生を 変える、かけがえのない作品を見つけることができるかも。
永井塁が選ぶドキュメンタリー作品「スポーツ」

永井塁(36)MC、ラジオパーソナリティー
栃木県を中心に、MCやラジオパーソナリティーとして活躍。特技はしょうもないモノマネ。
栃木県を中心に、MCやラジオパーソナリティーとして活躍。特技はしょうもないモノマネ。
選手の思い、大会の裏側
登場人物全員が英雄
登場人物全員が英雄

-STORY-
選手や運営陣たちの、パラリンピックに秘められた特別な物語に迫る。
パラ競技者にはそれぞれ、さまざまな経緯があるんです。ジャン・バティスト・アレーズさんは内戦での攻撃によって、幼い頃に足を切断される。さらには、目の前で母親を殺されて...。病気や事故ではなく、他者からの意図的な危害による経緯は、かなりセンセーショナルで衝撃的でした。ベアトリーチェ・ビオさんは、髄膜炎になって両手足を切断したんです。彼女は、真っすぐで言葉を選ばない。「私じゃなくて罪人が病気になればいいのに」という、本来発することをためらう言葉もあります。行動や発言に気を遣いながら生活をしてしまうような世の中だけど、大きな苦しみを経験した人間が、これほど正直な言葉で悔しさを表現しながらも、前を向く。パラリンピアンたちへのインタビューは、多くの人に刺さると思います。さらには、パラリンピックの裏側を知ることもできる。創設者の考えや、集客、資金の問題。運営陣も含め、パラリンピックに関わるすべての人の執念みたいなものを感じる。それぞれ困難や苦悩と向き合う姿に、勇気がもらえる作品です。
『ライジング・フェニックスパラリンピックと人間の可能性』
2020年/イギリス/監督:イアン・ボノート、ピーター・エテッドギー/Netflix
選手や運営陣たちの、パラリンピックに秘められた特別な物語に迫る。
パラ競技者にはそれぞれ、さまざまな経緯があるんです。ジャン・バティスト・アレーズさんは内戦での攻撃によって、幼い頃に足を切断される。さらには、目の前で母親を殺されて...。病気や事故ではなく、他者からの意図的な危害による経緯は、かなりセンセーショナルで衝撃的でした。ベアトリーチェ・ビオさんは、髄膜炎になって両手足を切断したんです。彼女は、真っすぐで言葉を選ばない。「私じゃなくて罪人が病気になればいいのに」という、本来発することをためらう言葉もあります。行動や発言に気を遣いながら生活をしてしまうような世の中だけど、大きな苦しみを経験した人間が、これほど正直な言葉で悔しさを表現しながらも、前を向く。パラリンピアンたちへのインタビューは、多くの人に刺さると思います。さらには、パラリンピックの裏側を知ることもできる。創設者の考えや、集客、資金の問題。運営陣も含め、パラリンピックに関わるすべての人の執念みたいなものを感じる。それぞれ困難や苦悩と向き合う姿に、勇気がもらえる作品です。
『ライジング・フェニックスパラリンピックと人間の可能性』
2020年/イギリス/監督:イアン・ボノート、ピーター・エテッドギー/Netflix
続きは本誌で!
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