GRAFFITI CONTENTS
笑顔は世界共通言語! いろいろな方に一番笑える名作映画を語ってもらいました
一度観たら忘れられない…驚愕のビジュアル演出! 笑えるホラー映画編

hocoten(29)女優
浅草生まれ。劇団「地蔵中毒」のメンバー。闇鍋パフォーマンスイベント「オルギア視聴覚室」主催。YouTube「バキバキDTch」準レギュラー。ゴールデン街「チリチリナイン」スタッフ。Twitter:@hocoten
浅草生まれ。劇団「地蔵中毒」のメンバー。闇鍋パフォーマンスイベント「オルギア視聴覚室」主催。YouTube「バキバキDTch」準レギュラー。ゴールデン街「チリチリナイン」スタッフ。Twitter:@hocoten
女がきれいでいたいと思う気持ちは、怖いくらい根深いんです

メリル・ストリープとゴールディ・ホーン演じる女性二人が、若さや美しさに執着して不老不死の薬を飲んでしまう話。メリルがブルース・ウィルス演じる夫の整形外科医ともめて、階段から突き落とされるシーン。首もねじ曲がってぐちゃぐちゃなのに、死ねない体になっているから起き上がるんですよ。笑えるスプラッター映画ですね。さらにメリルがゴールディにショットガンを撃つシーンも最高で、お腹にデカい穴が空いているのに普通に生きている(笑)。二人の戦いで女がいかに強い生き物かということがよくわかります。私も今年代になる女として、老いていく怖さは理解できるんですよ。世の中みんな美しいものが好きだから。でも、それに囚われることはもっと恐ろしいことだなと思う。普遍的なテーマだし、ルッキズムが強い現代だからこそ見てほしい作品ですね。
監督が好き放題に作った、世界で一番美しい中二病映画

ニコラス・ケイジが旦那を演じていて、その妻がカルト教団にさらわれるんです。教祖がオリジナルソングを妻に無理やり聴かせて、「俺とヤレ」と言うんですけど、妻は「ダサい」と大爆笑。教祖もヤバいし、笑う妻の精神力もヤバい復讐に燃える旦那が、虎のTシャツとパンツ姿でスピリタスを飲みながら叫ぶシーンは圧巻です。本来なら悲しい場面なのに、ニコラス・ケイジの怪演に笑ってしまう。そこから「死神」という謎の武器を作ってカルト教団を殺しまくるんですけど、シャブを舐めて暴れる描写はさらに笑えます。監督が心の底から好き放題に作っていて、中二病丸出しなのが素晴らしいですね。印象的なのは最後のシーン。ニコラス・ケイジの笑みから見える真っ白な歯がおぞましいんです。復讐を達成した男はこうなるのか…という表情が最恐ですね。
サディストの歯医者を演じるスティーヴ・マーティンがMVP

花屋で働く青年シーモアと、その同僚オードリー。そして宇宙からきた食人植物のオードリー2が織りなす、笑いあり、恋愛ありのミュージカルホラー。まず、花や草の動きなど、CGを使用していないのにリアルに動く当時の特撮スタッフの技術がすごいです。そして、劇中の曲でオードリーの声がやたらいい声なのもツボ。そんな中、本作で一番推したいのはオードリーに暴力を振るうドS彼氏役、スティーヴ・マーティン。人を痛めつけるのが好きだから歯医者になったという激ヤバ男。特に曲のパートがおもしろく、トゲトゲの器具で患者を攻撃したり、患者が泣き叫びながら逃げ回ったり、バカバカしくてクセになります。あと、カメラワークのセンスも最高。患者の口からのアングルで彼の顔を映すカットはたまりません。初見の方はぜひ、歌詞にも注目してほしいですね。
RELATED CONTENTS
FOLLOW US ON