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笑顔は世界共通言語! いろいろな方に一番笑える名作映画を語ってもらいました
三者三様のおもしろさ! 選挙前に必見、笑えるドキュメンタリー映画編
金川雄策(40)ドキュメンタリープロデューサー、シマネトグラファー
全国紙カメラマンとして活躍したのち、アメリカに留学してドキュメンタリー制作を学ぶ。IT企業に転じ、ショートドキュメンタリーのプラットフォームを立ち上げ、運営している。
再起不能?!エリート議員の果てしない転落劇
 セクシャルなメッセージが表に出てしまったウィーナーが再起をかけて市長選に立候補するんです。普通だったら恥ずかしくて撮らせない生々しい部分をよく撮ったな、撮らせたなと衝撃を受けました。街頭で市民からやじが飛ぶ。それに対して激怒するんですよ。その姿もまたニュースで報じられる。まさに醜態。ウィットに富んだ彼が、すべてをさらけ出す姿についつい笑ってしまいます。どう挽回するんだろう…と思っても、新たなスキャンダルの発覚など、とどまることなく雪だるま式に転落していく。それでも諦めないポジティブな姿に胸を打たれるんです。さらにアメリカらしい映像編集がおもしろい。ニュースでの酷評の見出しをテンポ良く入れ込む。そういうカットの速さがワクワクした気分にさせてくれますね。
ナレーションもインタビューも入らない! 世界観に没入せよ
 大学時代の友人、山さんが選挙に立候補するという話を聞き、慌ててカメラを握った想田監督。被写体をこっそり観察するような映像の連続に、自分もその場にいるような不思議な感覚になります。おもしろいのは、山さんがとにかく素敵なところ。奥さんと二人三脚、一生懸命街頭に出るのですが、まったく相手にされないんです。そんな中、ケンタッキー・フライドチキンのおじさんに「お願いします」と握手をする。なんて愛らしい人なんだ、と笑ってしまいました。だけど、この映画が完成したときに、山さんは嫌がったそうで。それくらい人に見せたくない部分が切り取られている。選挙の裏側も必見。おじさん同士のリアルな会話など、クスっと笑える瞬間がたくさんある。自分から耳を傾け、楽しんでほしいですね。
しどろもどろ、ごまかし、言い訳、嘘つく議員の滑稽な姿!
 地方テレビ局が富山市議会の不正を暴いていくんです。政務活動費を100%使い切っていることに疑問を感じ、情報公開請求したことで架空の報告会などの不正が明るみに出る。記者の「本当に活動報告会やりましたか?」という問いかけに、もう完全に目が泳いでるんですよ。それでも「やってるよ」と言う。明らかに嘘をついている人が嘘をつく様子って滑稽ですよね。人間の性なんでしょうか。そして議員14人をドミノ倒しで辞職に追い込むんです。メディアとして不正を暴く姿勢がすごいし、地方局のアクション、そして議員のリアクションというセットがおもしろい。そんな様子に笑ってしまうものの、結局は私たちが選挙で選んでいるわけですよね。巡り巡って自分たちの行動に問いかけてくる素晴らしい作品。
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