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笑顔は世界共通言語! いろいろな方に一番笑える名作映画を語ってもらいました
対比する価値観や異なる文化がおもしろい。笑えるスウェーデン映画編
三遊亭好青年(36)落語家
スウェーデン生まれ。交換留学生だった中央大学在学中に落語研究会に入部。その後、 2016年に三遊亭好楽に入門。日本語、英語、スウェーデン語で落語を披露している。
スウェーデン人のイメージはノルウェー人=おもしろい人
 日本語で﹁旅行﹂という意味を指すタイトル︒人と話すのが得意ではない不器用なスウェーデン人の主人公が、飛行機でノルウェー人と出会い、旅先で仲良くなっていくストーリー。初めての搭乗に怯えながらも、「僕は飛べる!」と自分を鼓舞するシーンはかわいらしくて笑えます。それに、友人になるノルウェー人がとてもユニーク。スウェーデン人からすると、ノルウェー人=おもしろい人というイメージなんです。どちらも言語は似ているけど、ノルウェー語はどこか陽気で、怒っていても楽しく聞こえるくらい(笑)。主人公が旅を通して感じるさまざまなカルチャーショックは見どころですね。カナリア諸島でスウィーデンコーヒーはないのか…と驚愕するシーンも笑ったな。文化の違いっておもしろいです。
家族という狭い関係にも文化や世代の違いがある
 主人公の男の子はスウェーデン人で、親がレバノン人の家庭。主人公はスウェーデン人の彼女と結婚を考えているんですけど、父親がとても厳格で、レバノン人の女性と強制的にお見合いをさせられるんです。主人公とお見合い相手は、諸事情で偽装の婚約者を演じることになって…。本人たちをよそ目に周りの人たちが勝手にアパートを用意して、テンポよく結婚の準備を進めていく様子が笑えますね。結果的に結婚式の日がやってくるんですけど、おもしろいのが主人公と父親の対決。主人公の考えに父親が腹を立てて、ポッコリ出た大きなお腹で攻撃して吹っ飛ばすシーンは、世界共通で笑えると思います。家族の中でも文化の違いや世代の違いがあって、認め合う大切さをポップに描いているのが素敵ですね。
スウェーデン人好みのシニカルな笑いが満載
 りんご農園をしている自然豊かな田舎町に、大きな企業が遊園地を作ろうとする話。タイトルに「戦争」とあるように、田舎町と企業が争うのですが、コメディー系の俳優さんがたくさんが出ていてドタバタ劇が滑稽。田舎町の人たちが謎に魔法を使えるファンタジー設定も笑えます。いろんなキャラのエピソードがどれも魅力的で、特に3人兄弟の設定はおもしろかったな。長男と次男は優秀で、三男はすぐに失敗するタイプなんですけど、不景気に襲われて兄二人が自殺しちゃうんです。器用な人間は死に、不器用な人間だけ生き残ってしまう社会の現実。そういうブラックユーモア、シニカルな笑いがいいですね。一方で、子どもにもわかるような笑いも細かく練り込まれていて、昔から大好きな作品です。
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