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笑顔は世界共通言語! いろいろな方に一番笑える名作映画を語ってもらいました
ラブストーリーも捉え方はさまざま、笑える恋愛映画編
牛丸ありさ(27)ミュージシャン
ロックバンド、yonigeのボーカル・ギタリスト。 2015年に初の全国流通盤「Coming Spring」をリリース。2019年には日本武道館でのワンマンライブを開催。
みんなダサくてみんなバカ。空回る様子が最高です
 怠期のカップル百瀬と佳代の住む部屋に、佳代の妹、桃が転がり込み、三角関係になっていく話。3人ともダサくてバカなところがおもしろいんです。桃は、後先考えずにゲーム感覚で百瀬にちょっかいを出し、百瀬はそれを真に受けてどんどん桃に夢中になっていく。でも佳代はそのことに全然気がつかないし、マルチ商法に騙されるくらい鈍感。みんな自分のことに必死で、うまくいかずに空回ってしまう。それが客観的に見るとおもしろいし呆れます。しかもこの作品、途中から佳代がヒステリックになっていき、ジャケットからは想像できないサスペンスのような展開になるのも見どころ。吉田監督の描く生々しい会話や人間の弱さは、共感できるけど実際に他人に見られたら恥ずかしい。だからこそおもしろいと感じます。
ピュアなラースが滑稽だけどかわいらしい
 ある日、彼女ができた!と主人公のラースが周りに紹介したのは等身大のラブドール。ドールを本気で人間の彼女だと思っているラースの姿が、滑稽だけどかわいらしいんです。しかも、誰一人「それ人形じゃん」と言わないんですよ。ラースの兄、ガスも最初は困惑していたけど、受け入れるようになっていく。ラースがドライブデートに行くとき、ガスが助手席に乗ったドールに、シートベルトをしてあげるシーンは素敵でした。ラースは鈍感で、そういう周りのやさしさにも気がついていないんですけどね。その様子もおもしろくて。それに、ずっとドールの彼女を見ていると人間に見えてくるんですよ。他者に対して間違っていると思うことでも否定せず、受け入れるための視点が描かれている。やさしさに溢れた作品です。
テーマは愛。見る人それぞれの受け止め方がある作品
 主人公の厚久は奥さんの奈津美と子どもの三人暮らし。ある日、奈津美の浮気現場を見してしまい、日常が少しづつ壊れていくんです。特に印象的だったのは、親友の武田が厚久の相談に乗るシーン。真面目な話をしているのに、なぜか窮屈なソファに二人で寝っ転がっていて、深刻な場面だけどギャップがあって笑っちゃいました。それに厚久の家族もかなり変わった人たちで。大麻中毒の兄に向って父と母が「大麻やめろー‼」ってめちゃくちゃ大声で叫ぶんです。その言い方があまりに突拍子もなくて、つい笑っちゃいました。ストレートに観ると重い物語ではありますが、視点を変えると感じ方が変わってくるはず。非日常的な会話や行動が繰り広げられていて、その違和感に気がつくと、笑えるポイントが見つかると思います。
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