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笑顔は世界共通言語! いろいろな方に一番笑える名作映画を語ってもらいました
ぶっ飛んだ設定に心躍るシーンが続出! 笑えるアメリカンドラマ映画編

中野周平( 31 )お笑い芸人
2012年にお笑いコンビ「蛙亭」を結成。中野のキャラクターを生かしたコントが特徴で、2021年にはキングオブコント決勝に進出。公式You Tune「蛙亭のケロケロッケンロール」は登録者数16万人を突破し話題に。
2012年にお笑いコンビ「蛙亭」を結成。中野のキャラクターを生かしたコントが特徴で、2021年にはキングオブコント決勝に進出。公式You Tune「蛙亭のケロケロッケンロール」は登録者数16万人を突破し話題に。
ジム・キャリーのコミカルな動きと表現に圧倒されっぱなし!

ジム・キャリー演じる天才的な嘘つき弁護士フレッチャーが、息子マックスの願いにより嘘をつけなくなってしまう物語。小学生のときに初めて見て、憑依型の演技に衝撃を受けました。嘘をつきたくてもつけないときに、喉が「れれれれれれ…」って詰まるんですよ。その演技が本当にリアルで…。でも実際はこうはならないだろ!っていうコミカルな表現がおもしろい。ジム・キャリーって悲しいときも楽しいときも、めっちゃ上の歯を出して笑うんです。それを見るのも好きですね。
お偉いさんに本音をぶつけるシーンは爽快。いじわるな秘書が、フレッチャーをこらしめようと理事会に参加させるんです。視聴者が心配する通り、お偉いさんに悪口を言ってしまう。だけど秘書の思惑とは裏腹に、大爆笑をかっさらうんです。参加者全員の見た目、中身をいじりにいじる。ブラックジョークですね。最後は近くに座っていた人のカツラをはいで、壁に貼るんです。お笑い芸人になった今観ると、流れるように美しい笑いの重ね方に感動する。子どものときは、カツラって吸着性があるんだ…っていうところに笑っていたんですけどね。緊張感のある始まりから、お偉いさんにハマるという裏切り、そこからはM1の4分ネタのような畳み掛け、最後はカツラで落とす。きれいな漫才ネタですよ。そのシーンを摂取したくて、何度も繰り返し観てしまうんですよね。
お偉いさんに本音をぶつけるシーンは爽快。いじわるな秘書が、フレッチャーをこらしめようと理事会に参加させるんです。視聴者が心配する通り、お偉いさんに悪口を言ってしまう。だけど秘書の思惑とは裏腹に、大爆笑をかっさらうんです。参加者全員の見た目、中身をいじりにいじる。ブラックジョークですね。最後は近くに座っていた人のカツラをはいで、壁に貼るんです。お笑い芸人になった今観ると、流れるように美しい笑いの重ね方に感動する。子どものときは、カツラって吸着性があるんだ…っていうところに笑っていたんですけどね。緊張感のある始まりから、お偉いさんにハマるという裏切り、そこからはM1の4分ネタのような畳み掛け、最後はカツラで落とす。きれいな漫才ネタですよ。そのシーンを摂取したくて、何度も繰り返し観てしまうんですよね。
嫌なやつだけど、愛おしい一番好きな主人公です

恋愛小説家のメルヴィンは、超潔癖症で、偏屈で嫌な奴なんです。そんな彼の性格が故に起こる変な状況がおもしろい。例えば、ヒロインと出かけたレストランで、入店を断られてしまうシーン。普段の彼だったら怒って帰ってしまうはずが、ドレスコードを買いに行くんです。だけど、潔癖のせいでタイルの継ぎ目だらけの店内に入れず、入口で買い物をする。その状況がおかしいんですけど、それまで嫌なところばかり見ていた視聴者からしたら、成長に感じられるんです。
ヒロインに嫌なことをポロって言ってしまう険悪なシーンはもう最高。怒った女性に対しメルヴィンは「最近は精神科の薬を毎日飲むようにしている」と話す。僕もヒロインもキョトンですよね。その後、「君のためにいい人になりたくなっているんだよ」っていう言葉が続くんです。この場面でこれ以上ないセリフにガッツポーズですよ! 彼は恋愛小説家だから、こんなに素敵な言葉をつむぎ出せるんだ…って驚きました。ここで設定が生きてくるんですよね。このシーンの高揚感って、ライブでセリフが決まったときのお客さんの拍手に似ていて。ボケる、ふざけるじゃなくて、乾いた器を溢れさせてくれる一撃のあるセリフに笑みがこぼれる。これも一つの笑いの種類だなって。このシーンで感情を溢れさせるためにも、メルヴィンのことをとことん嫌いになることが重要ですね。
ヒロインに嫌なことをポロって言ってしまう険悪なシーンはもう最高。怒った女性に対しメルヴィンは「最近は精神科の薬を毎日飲むようにしている」と話す。僕もヒロインもキョトンですよね。その後、「君のためにいい人になりたくなっているんだよ」っていう言葉が続くんです。この場面でこれ以上ないセリフにガッツポーズですよ! 彼は恋愛小説家だから、こんなに素敵な言葉をつむぎ出せるんだ…って驚きました。ここで設定が生きてくるんですよね。このシーンの高揚感って、ライブでセリフが決まったときのお客さんの拍手に似ていて。ボケる、ふざけるじゃなくて、乾いた器を溢れさせてくれる一撃のあるセリフに笑みがこぼれる。これも一つの笑いの種類だなって。このシーンで感情を溢れさせるためにも、メルヴィンのことをとことん嫌いになることが重要ですね。
シリアスな状況もすべてオナラが笑いに変えてくれる

死体のオナラで過酷な状況を乗り越える。この設定で1本映画を撮ったことに衝撃を受けました。ハリー・ポッターを演じていたダニエル・ラドクリフの出演で話題になっていたんですけど、こんなお笑い映画だったとは想像もしていなかったんです。お笑いネタでは最初のボケを最後まで通すパターンって、鉄板なのですが、それを90分間貫き通す。この手のネタってボケを階段のように積み上げていかないといけない。なかなか大変な大喜利をしたと思いましたね。
やっぱり死体のオナラをジェットスキーのようにして無人島を脱出するという最初の掴みがたまらない。ギリありえるんですかね?…。すごいトンデモ展開で一番笑いました。そこから死体をタンクにしたり、鉄砲にしたりと、笑いの展開を積み上げていくんです。一緒にいることで、死体にリビドーを感じる場面もあって。物としての大喜利が続く中、生々しいデートをするという変化球が本当におもしろい。ラストは熊に遭遇するのですが、もはやハラハラというより、死体のガスでどう解決してくれるんだろうっていう期待。この時点で作り手の思うツボですね。映画自体が常に笑える状況になっている。サバイバルの設定なので、食糧不足など状況としてはすごくシリアス。だけど、全部オナラというガスで笑いに変えてくれる。オナラって世界共通でおもしろいんだなって体感しましたね。
やっぱり死体のオナラをジェットスキーのようにして無人島を脱出するという最初の掴みがたまらない。ギリありえるんですかね?…。すごいトンデモ展開で一番笑いました。そこから死体をタンクにしたり、鉄砲にしたりと、笑いの展開を積み上げていくんです。一緒にいることで、死体にリビドーを感じる場面もあって。物としての大喜利が続く中、生々しいデートをするという変化球が本当におもしろい。ラストは熊に遭遇するのですが、もはやハラハラというより、死体のガスでどう解決してくれるんだろうっていう期待。この時点で作り手の思うツボですね。映画自体が常に笑える状況になっている。サバイバルの設定なので、食糧不足など状況としてはすごくシリアス。だけど、全部オナラというガスで笑いに変えてくれる。オナラって世界共通でおもしろいんだなって体感しましたね。
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