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ポリアモリーやオープンリレーションシップ、一夫多妻etc...パートナーに隠しごとをしない新しい恋愛のカタチ。目からウロコの恋愛観とライフスタイルを5組の皆さまに教えてもらいました!
罪悪感もなく浮気や不倫ができるならポリアモリーという生き方は選ばなかった
複数のパートナーを愛する
ポリアモリースタイル

--m e m b e r--

左から:
ばる(45)織師
ある(37)フリーランス
きのコ(37)会社員
ぺぷシ(38)印刷業
マイコ(33)会社員

--R e l a t i o n s h i p--

きのコさんは、「ポリーラウンジ」の幹事会の一人であり、『わたし、恋人が2人います。〜ポリアモリーという生き方〜』の著者。そんなきのコさんには現在3名のパートナーがいる。
一人目は、元不倫相手で9年来のパートナー、ぺぷシさん。
二人目は、きのコさんに「私の彼氏のセフレになってください」とLINEを送り、一緒に住む予定となっているマイコさん。
三人目は、もともと友人であり、今年の1月頃お互い両思いのパートナーとして認め合った、あるさん。
今回は、あるさんのパートナーであり、きのコさんにとってのメタモア(恋人の恋人)にあたる、ばるさんにも同席してもらい取材をした。

人が人を独占することはできないと思っているんです
独占禁止法ですよ


―ざっくりとした恋愛遍歴を教えてください

きのコ:小学校では男女問わず好きな人がいました。18歳で初めて彼氏ができたのですが、三股してしまって。浮気したいわけじゃないけど、複数人を同時に好きになってしまう自分が嫌いでした。そんなとき、ポリアモリーという概念を知ったんです。でも当時はまだ「私は病気だ。結婚してこの病気を治さないと」という思いもあり、27歳で結婚。だけど、不倫をしてしまい、1年半で離婚。やっぱり矯正できなかった。もうそのままの自分を受け入れるしかないと思って、ポリアモリーという生き方を選びました。

ぺぷシ:僕はもともと1対1の恋愛しか知りませんでした。初めて浮気をしたのが、26歳くらい。結果、浮気相手と授かり婚をしたのですが、2年くらいで離婚。恋愛ってめんどくさいなと思っていたタイミングで、きのコさんに出会いました。

きのコ:ぺぷシさんは、旦那の知り合いだったんですよ。

ぺぷシ:そう。彼が連れてきた奥さんに一目惚れしちゃったんです。完全な不倫でしたね。きのコさんに出会って、ポリアモリーという概念を初めて知りました。その後、きのコさんと2人の男性と一緒に住んでいたこともあります。今は、女性の恋人が二人います。

ある:私は、思い起こせば幼稚園のころからいろんな子を好きなっていましたね。高校で彼氏と彼女ができて、その間に何名かの男子と浮気関係があります。そのあと、2年半付き合った彼氏、3年間同棲した彼女、8年半同棲した彼女がいました。今はきのコさん、ばるさんが私のパートナーです。付き合うって何なんだろう?と疑問に思うことはありますけどね。

「私の彼氏のセフレになってください」とLINEを送りました

―マイコさんやばるさんも以前からポリアモリーの自覚があったのですか?

ばる: ありませんでした。23歳で結婚して二人の子どもを育てました。45歳で両親、子どもも含め家族全員に同意を得て胸オペ(乳房の除去)をしました。その後、離婚。あるさんとの出会いは京都のLGBT交流会「そらにじ京都」です。私は新しい人生がスタートしたばかり。きのコさんとは、メタモア(恋人の恋人)という関係になります。

マイコ:私はみなさんとはちょっと違って、もともと恋愛感情や嫉妬心が生まれないタイプ。現在2年ほど同棲している彼氏とは、結婚をしないこととオープンリレーションシップに合意してもらった上で交際しています。あるとき、彼とのセックスをアウトソーシングできないかと思って、サバゲーやTwitterで知ったきのコさんに「彼氏のセフレになってください」とLINEを送りました。

きのコ:すごい連絡がきたな!って舞い上がりました。マイコさんと彼氏さんと3人で会って、2人の合意のもと、彼のセフレに。もちろん、このことはパートナーであるぺぷシさんとあるさんにも共有しました。

―パートナー以外とセックスをすることに抵抗がある方が多いと思いますが、どう思いますか?

マイコ:私は、むしろセックスをしたりキスをする二人の様子を見て、幸福感を感じました。愛する人が、自分以外のパートナーを愛しているって嬉しいなって。そのハッピーな感情は「コンパージョン」というそうです。

ペぷシ:僕も抵抗はないですね。するのもされるのも(笑)。ただ、よく「ポリアモリーって3人でセックスするの?」「フリーセックスってこと?」と聞かれますが、違いますよ。恋愛とセックスは別物です。

ある:たしなみ程度に、3人ですることがあっても、それはプレイであって複数恋愛ではないですよね。ポリアモリーは、セックスうんぬんじゃなく、お互いが自立して幸せでいること、認め合うこと、依存し合わないけど困ったときは助け合えるような関係性があるかどうかが大切だと思います。

―独占欲はあるのですか?

ペぷシ:きのコさんと付き合った当初「なんで嫉妬するの? なんで一人じゃなきゃダメなの?」と聞かれて。「だって世間ではそれが普通じゃん」って答えたんですが「それって本当にダメなこと?」って聞かれまして。ズドーンと頭を打たれたような衝撃を受けました(笑)。衝撃とともに、今までの「普通」への疑問が生まれました。そうだよな、相手には相手の意思があるし、人はものじゃないんだよな…と。

ある:うん。そもそも私は人が人を独占することはできないと思っているんです。その人に全部の時間を費やせることなんてできないし、独占しようとすること自体が気持ち悪い。それは恋人でも友人でも当てはまること。人に対する所有の概念をなくしたいんです。独占禁止法ですね。

きのコ:恋愛はラクチンで心地良いカタチを選んだらいいと思います。1対1の恋愛にもおかしいことはまったくないですし、独占し合うことが心地いいならそれでもいいですよね。私たちは違うけど、独占し合うポリアモリーもあったっていい。

―みなさんには「恋人は何人まで」というリミットはあるのでしょうか?

全員:ないですね。

ぺぷシ:まあ現実問題で、キャパ的に3、4人ですかね。

ある:大事な人も、その人の大事な人も苦しめないようにできればいいかな。話し合い次第です。

きのコ:何人までというリミットはないですが、事前に今のパートナーに伝えることは大事ですね。受け入れられない人がいたり、自分のパートナー同士がいがみ合ってると、心が引き裂かれそうになるので、それだけはしたくないなと思っています。

 
罪悪感なく浮気や不倫ができる
人はある意味すごいと思う


―みなさんにとって浮気とは?

ペぷシ:うーん、世間的に悪いことと言われていますが、僕は腑に落ちないですね。浮気の概念がわからないんです。

ある:自分自身が後ろめたくないならいいんじゃない? 私は昔浮気していたときには、絶対バレないようにしてたけどね。

ばる: 前までは、セックスしたら浮気だと思っていました。だけど同性同士だったら浮気にはならないのか?というのはよくわからないな。

きのコ:浮気の定義は私もわからないけど、嘘があったら不健全な関係になりやすいと思いますね。もちろんすべての嘘がダメというわけじゃなくて、その嘘がバレたときに、誰もが嫌な気持ちになるのは良くないと思います。

マイコ:私は、嘘をつかれても何をされても気にならないんですよね。だから芸能人の浮気や不倫などのゴシップを聞いても、周りの反応を見て「そう思う人もいるんだ」っていうくらい。

きのコ:罪悪感がなく浮気をできる人は、ある意味すごいと思います。私は絶対バレちゃうし、嘘を突き通す才能がないんですよ。罪悪感を持つことなくうまくできるなら、私はポリアモリーという生き方を選ばなかったかもしれない。生涯、隠し通して浮気や不倫をしまくる才能が、私にはなかっただけ。ハッピーに浮気や不倫ができる人は、それはそれで才能があるんだなって思います。

隠さなくていい関係って本当にラクですよ

―良い関係性を続けるためのルールはありますか?

ある・ばる:話し合うこと。

ある:人は日々気持ちに変化があると思うから、「大丈夫? 不安はない?」と確認作業をしています。コミュニケーション不足にならないことが一番大事。

ぺぷシ:以前きのコさんと、遠距離だったときはお互い別の男性や女性に会う前には、事前に連絡して許可をもらう「事前許可制」にしていたことがありました。でも、だんだん面倒になってLINEでの事後報告、最終的には、Googleカレンダーの予定を共有するだけでオッケーになったけど。

きのコ:あったね(笑)。今でも、なるべく事前に言ってほしいとは思っているよ。パートナーたちのグループLINEがあるので、新しいパートナーができるとか、生活で何か変わることがあったら共有するようにしています。

ある:私は京都にいるから、距離がある分心配になることも。報告をもらえれば安心します。生存確認にもなるよね。

ぺぷシ:隠さなくていい関係って本当にラクですよ。

きのコ:そうですね。パートナーみんながネットワークで繋がっていて、お互い思いやれる関係性があることはとてもハッピー。そこには愛しかありません。
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