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愛のカタチは人それぞれ。自由な恋愛をしている13組のカップルをリモート取材! 相手の好きなパーツやお風呂上がりなど、プライベート写真を撮り合ってもらいました。
3人の幸せを追求する 一夫二妻ファミリー
「出産を支え合ったら、もう一心同体って感じ」(西山裕子)
「結婚は3年ごとくらいの更新制がいいのかもね」(西山嘉克)
「3人がそれぞれの幸せのために生きています」(西山ゆかり)
第二夫人:西山裕子(43)セラピスト & 彼:西山嘉克(39)書家 & 第一夫人:西山ゆかり(39)主婦
――それぞれの第一印象は?
彼・西山嘉克(以下、嘉克):ゆかりさんとは10年ほど前、27、28歳の頃に出会ったんだけど、笑顔がすごく溢れる人だなあという印象がありました。あと、芋焼酎をこんなにおいしそうに飲む人がいるんだなってびっくりしましたね(笑)。 
第一夫人・西山ゆかり(以下、ゆかり):嘉克さんに出会ったきっかけは友人からの紹介。嘉克さんに「書」を書いてもらったんです。当時の私は、付き合っていた人からDVを受けていてすごく苦しいときで。こんな私でもいいんだって背中を押してもらえて感動しました。書家としての彼の姿はとても輝いていましたが、同時に、彼の裏にある心の闇を感じてもっと知りたくなりました。
嘉克:裕子さんは自分を出さない、控えめな印象の人でしたね。シングルマザーで仕事も探していたから、僕の事務局を手伝ってもらうことにしたんです。友だちとして、信頼の置ける人でした。
第二夫人・西山裕子(以下、裕子):嘉克さんの第一印象は「かっこいいなー」ですね。書いてもらった「書」の言葉に感動して号泣しました。ただ、当時は嘉克さんには近寄りがたい壁みたいなものがあって。逆にゆかりさんは、いつもにこにこしていて、とっても近づきやすい人っていう第一印象でした。
ゆかり:私の裕子さんの第一印象は、お姉ちゃんみたいな人。自分を持っているところにも惹かれて、友だちになりたい!って思いました。
――一夫二妻というスタイルに至ったきっかけは?
今回の特集内の写真はすべてご本人たちに撮影してもらいました。
嘉克:最初に結婚したのが、ゆかりさんです。ゆかりさんは今まで出会った誰よりも、本音を受け入れてくれる人。「この人と一生一緒に生きていこう」と決めました。だけど半年後、事務所のアシスタントをしていた裕子さんを好きになってしまって。その事実をゆかりさんに伝えました。
ゆかり:当時は妊娠中でつわりもひどかったし、もちろんショックはありました。だけど、嘉克さんを選んだのは私。本音を言ってくれた彼のありのままを受け入れようと思いました。それに、頼りになる裕子さんのことを好きになる気持ちもわかったんですよね。
裕子:嘉克さんに恋愛感情を抱いてからは、ゆかりさんとの関係性を崩したくないと思いつつも、嫉妬心が芽生えることもあって…。どうしたらいいのか迷いました。二人とたくさん話し合った結果「3人で幸せに生きる道もあるのかもしれない」という答えに行き着いたんです。
嘉克:「誰かが不幸になったらやめる」という条件で、このスタイルになって、もう8年ですね。当初は二人を同じように愛さないといけないと思って、曜日ごとに一緒に寝る相手を変えたりしてました。でも、今ではそれぞれの愛し方が違うとわかって無理をしなくなりましたね。
裕子:ゆかりさんの方が早く嫉妬心から抜け出しちゃったんですよ。でも、私はずっと恋愛をしていたいタイプだから、ゆかりさんへの嫉妬っていう感情を乗り越えるには4年くらいかかりました。二人の行動を見張ってたときもあったし(笑)。
ゆかり:見張り(笑)。そうだよね、何度も何度も話し合ったよね。いろんな感情を味わい尽くして乗り越えました。
嘉克:今では3人がそれぞれの幸せのために生きて、一緒に成長していますよ。
――今までの印象的なエピソードは?
裕子:私にとっての印象的なエピソードは、自宅出産でゆかりさんに赤ちゃんを取り上げてもらったことかな。前夫との長男と一緒に西山家に来たのですが、そのあと、嘉克さんとの子を妊娠しまして。病院での出産にあまりいいイメージがなかったから、助産師さんに自宅へ来てもらいたいと考えていたんです。
ゆかり:そうそう。だけど、山奥だったから来てくれる助産師さんもなかなか見つからなくて、3人で自宅出産をすると決めたんだよね。
裕子:道徳に反するという意見もあったかもしれない。けど、生まれた瞬間に私たちはみんなで喜び合えたんです。そのあと、私もゆかりさんの赤ちゃんを取り上げる経験をしました。
嘉克:簡単なことではないですよね。みんなでたくさん勉強もしたし、命に向き合うきっかけになりました。
ゆかり:今では、6人の子どもがいますが、私と嘉克さんの長女、裕子さんと嘉克さんの長女、次男、三男は自宅出産。驚かれるかもしれないけど、お互いの妊娠を喜び合えるってとっても嬉しいことですよ。
裕子:出産を支え合ったら、もう一心同体って感じですね。嫉妬もなくなっていきました。



(本誌に続く)
――3人が良い関係でいるためのルールは?
――3人の理想の将来像は?
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