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本好きな人の、自慢の本棚とMY BEST BOOK
BOOKSHELF GALLERY #156
岡田新太郎(44)
物理療法家

まだ見ぬ本との出会いを楽しみに、書店の活字の森の中深く直感を頼りにさまよっています。新書も古書も好きな本は何度も読みます。
 
BEST1
『五重塔』がおすすめ
風流で雅があり、名人芸のような文章に引き込まれる。辞書を引きながら何度も読み返した作品。古典文学や思想の突き詰め方が壮絶です。

『尾花集』
幸田露伴 著/青木嵩山堂
 
BEST2
医療・医術の歴史を紐解く
古武術研究で有名な著者が、丹田を通しての東洋・西洋医学の交わり、医術の歴史を説いた本。歴史が書かれているのが珍しい。仕事の指南書。

『表の体育・裏の体育』甲野善紀 著/地方・小出版流通センター
 
BEST3
何回読んでも得るものがある
読むと集中状態になり、本の中に入っていくような感覚に陥ります。にわか知識の人に対して、求道は簡単には得られないことを教えてくれます。

『本居宣長』
小林秀雄 著/新潮社
 
BEST4
実践できれば医聖になれる
杉田玄白の孫によって翻訳された蘭学書。誇り高く霊妙な、人との向き合い方を教えてくれる。自分が調子に乗っているときに読むと戒められます。

『医戒ー幕末の西欧医学思想』
 C.W.フーヘランド 著/社会思想社
 
BEST5
日常がファンタジーになる!
朝ドラが作れるのではというほど、ドラマチックな一葉の日記。言葉がとても美しいのに、実験的な文章も散りばめられているところがおもしろい。

『一葉全集 第三巻』
樋口一葉 著/筑摩書房
 
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